フレンチブルドッグの繁殖と交配について。

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交配について!用心すること・知っておくこと

繁殖と交配
なぜ子犬が欲しいのかを冷静に考えた上で交配をさせましょう。

かわいい『うちの子』の子供が欲しいと飼い主なら一度は思うはずです。ですが、ただかわいいからと安易な考えによる出産は絶対に避けなくてはいけません。犬は一度に数頭を出産します。新たに誕生する小さな命を守っていけるのか、責任を持てるのかをもう一度、よく考えてください。また、親犬に遺伝性疾患は無いか、出産に耐えられる体力があるかなど病院で健康チェックを行った上で判断しましょう。フレンチブルドッグは頭が大きいため、ほとんどが帝王切開で出産させます。出産時のトラブルに対処する心構えも重要です。繁殖する場合、かならず獣医さんと相談した上で万全の体制を整えて計画しましょう。

考えるべきこと

スタンダードから外れていませんか?
純血種として犬種を維持するためにスタンダードから体型が大きく外れていないかどうかを考慮する必要があります。スタンダードにはブリーディングの指針ともなる、フレンチブルドッグの生存理由と体躯構成、気質、歩様など特徴があります。アマチュアと言っても、純血統の子犬を作るにはそれなりの知識と犬種の理解を深めた上で適切な交配を行いましょう。また、交配については素人が安易に行わず、プロブリーダーや獣医さんと相談して行うようにしましょう。
遺伝的な病気は無いですか?
遺伝性疾患がある犬を繁殖させると子犬に病気が出るケースがあります。純血種の場合、遺伝性疾患は必ず考慮しなければなりません。遺伝性疾患を発症してしまった犬も苦しみますし、飼い主も辛い思いをします。生死に関わる遺伝性疾患なら排除していかなくてはいけません。フレンチブルドッグには膝蓋骨脱臼(通称パテラ)、股間接形成不全、レッグペルテス、アカラス、アトピー性皮膚炎などの遺伝性疾患が見られます。また、先天性の疾患や構造上の問題(鼻腔狭窄、口唇裂、軟口蓋過長症など)となるものもあります。遺伝性疾患、先天性疾患、共に事前に情報を集め把握しておくことが必要です。親犬が発症していなくても病気を持っている可能性があるので必ず健康診断をして獣医に相談することが重要です。
生まれてくる子犬を育てられますか?
生まれてくる子犬はどんなに小さくても大切な命を持っています。人が守ってあげなくてはならない命なのです。フレンチブルドッグは1回の出産で平均3~4頭の子供を出産します。全ての子犬を自分で育てることが出来るか、また育てられないなら里親を事前に探しておく必要があります。プロの資格をもっていない素人によりブリーディングされた子犬は販売が出来ません。そのことも事前に知っておく必要があります。
交配の計画について
交配の時期ですが、メスは2回目以降の発情期、オスは1歳以降ぐらいからいつでも交配させることができます。一般的には、体力、精神的な成長と揃ってきた2歳頃から5歳ごろがベストと言われています。メスが若い頃に出産する方が、高齢での出産に比べ一度に多くの子犬を出産すると言われています。交配させるパートナーですが、身近に理想とするパートナーがいれば良いのですが、なかなか身近にはいないのが現実です。ブリーダーやペットショップ、動物病院や犬種団体などで探すことが出来ます。基本的にメス側から交配を申し込み、オス側に交配料を支払って交配させるケースが多いようです。パートナーが決まったら、交配させる日程や回数、生まれた子供の引取りについてや交配料など、様々な事柄の詳細を話し合っておきましょう。出産後、血統書の申請をする場合には立会人や交配証明書、交配証明写真などが必要に なってくるケースもありますので相手の犬がどんな血統なのかも知っておくべきでしょう。

交配のタイミング

発情前期5~20日

陰部が腫れ、透明な分泌物が出る。
後に血液性分泌物が出るようになります。
一般的に言う生理の期間。
やや神経質になる子もいます。

発情期7~15日

分泌物が無くなりオスを受け入れる態勢に入ります。
特殊な臭いでオスを惹きつけるようになります。

発情停止期60~105日

子宮壁の肥厚とホルモンの変化

無発情30日

生殖器の休止期

出血が始まって10~13日ぐらいが交配可能な時期となります。交配日を的確にするにはスメーア検査が有効です。膣内にめん棒を挿入して細菌を摂取し、その変化の度合いを調べます。陰部がおおきくなるにつれてそれは膣上皮細胞にも反映され細胞の核は次第に小さくなり無核化していく様子がわかります。この検査をすることによって、おおよその排卵日を知ることが出来ます。

交配にあたって

同じ飼い主が交配させるオスとメス、両方を所有していれば問題はありませんが、違う飼い主のオスとメスを交配させるケースが多いと思います。

環境が変わるとなかなか交配に応じないオスが多いので、メスがオスの所へ出かけ交配させるのが一般的な方法です。

STEP1 オスはメスの陰部の臭いをかぎます。
メスはしっぽを上に上げ、オスを受け入れる態勢をとります。
STEP2 オスがメスの上に乗って腰を振り、第一段階の射精を行います。
STEP2 交尾統合という状態になり、さらに射精をします。この時、尿道球腺というオスの陰茎の根元の部分が大きく膨らんで抜けなくなります。5~30分間、自然に抜けるまでそのままにしておき交尾完了です。
ONE POINT
  • 交尾は人の介入が必要な場合、メスを驚かせない様、補助します。
  • 始めて交配を経験する場合、手助けの方法もなにもわからないのでブリーダーや経験者の方と行うようにしましょう。
  • 交配成功率を高める為、2日おきに2回交配を行ってもらうのがベストです。
  • 初めの受け入れ段階で拒否するメスもいますが、3~4時間経過して受け入れ態勢にはいるメスもいるので焦らず気長に見守りましょう。

人工授精について

フレンチブルドッグはうまく交尾が出来ず、自然交尾が難しいので人口受精を行うことが多くあります。

人工授精はその場で得たフレッシュな精液、4~5度で低温保存した精液、マイナス196度で保存した精液の3種類があります。これらの精液をメスの膣、もしくは子宮内に入れます。精子は温度が下がることに対して最も弱いので、冷凍精液の場合は外科的に開腹手術をして子宮の中に入れます。受胎率としては自然交配と比較しても同じくらいの割合です。人工授精は素人には難しいのでブリーダーや獣医、専門の方と相談して行いましょう。

交配から出産までのスケジュール

犬の妊娠期間は約58~63日と言われています。犬は特殊な繁殖能力を持っています。

メスは未熟な卵を排卵してから、排卵後、約60時間で受精能力を持ち、2日間はその効力を保ちます。オスの精子は約5日間はメスの生殖器内で受精能力を持ち続けます。実際に受精するまでタイムラグが発生するのです。つまり、排卵1~2日前に交配しても妊娠する可能性があります。数日間に2頭のオスと交配したらその2頭のオスの子犬が生まれる、同期腹妊娠する可能性もあるのです。同じオスとの間で2度掛けすることは多くありますが、違うオスと交配してしまわないよう、十分に注意しましょう。

妊娠前期交配~20日

交配してから受精卵が子宮に着床するまで約20日ほどかかります。この時期はまだ受精卵が着床していませんので不安定な時期となります。 激しい運動やシャンプーは控え、室内で動き回る程度にしておきます。食事は今まで通りで与えます。 栄養価の高い食事やサプリメントは必要としません。

妊娠中期20~40日

受精卵が子宮に着床して安定期へと入ってきます。外に出てお散歩や軽い運動をしておきましょう。シャンプーもしておくと良いでしょう。フレンチブルドッグは太りやすく、肥満はお産のときに難産になるなど問題を起こしやすいので要注意!!食事は栄養価の高い妊娠授乳期用のものに切り替えます。この頃から食欲不振や嘔吐などのつわりの症状が出る犬もいます。あまりひどい場合は獣医さんに相談しましょう。また、仮想妊娠の可能性があるので病院へ行き妊娠しているかの検査を受け確認しましょう。

妊娠後期40~55日

後期に入るとお腹も乳腺もかなり目立ってきます。乳房がピンク色になり、その周囲の毛が抜け始めます。お腹をぶつけてしまわないよう、段差や階段に注意が必要です。抱き上げるときもお腹を圧迫しないように気をつけて下さい。食欲が出てきますが胎児が胃を圧迫する為、一度に多く食事をとることが出来ません。1日3回に分けるなど工夫して食事を与えるようにします。カルシウムやビタミンなどのサプリメントを必要に応じて与えます。過大児の阻止、体重の均一化の為、1日20分程度の歩行運動を行うよう心掛けましょう。膀胱も圧迫され始めるので、尿の回数が増えてきます。毎日体温測定を行うようにします。50日を過ぎる頃から胎児の動きがわかるようになります。

妊娠末期55~60日

この時期になれば胎児の骨がしっかりしてきますのでレントゲン検査で生まれてくる子犬の頭数を確認しておきましょう。胎児の大きさや位置も確認できるので自然分娩か帝王切開かの判断もつきます。多頭数の場合、早く生まれることが多いので注意が必要です。(フレンチブルドッグの場合、母体の健康を考え帝王切開がほとんどです)55日くらいから1日3回体温測定をして37度台になればいよいよ出産開始です。出産時間は昼夜共にありますが、夜間の出産が多いようです。